新型コロナウイルス感染症対策に伴う立ち会い出産について ~R2年12月2日以降の対応~

 新型コロナウイルス感染者の県内、富士東部地区の発生増加を受け、当院ではR2年12月2日より、立ち会い出産を全面的に中止させて頂いております。

マザークラス、ペアクラス、ヨガクラス、ベビークラスの開催も、R2年4月から継続して中止させていただいております。ご理解をよろしくお願いいたします。

助産外来は個別的に相談ができ、おっぱい相談やお産の準備など、幅広い内容でお話しする事ができるよい機会となっています。妊娠中期と後期、計2回実施することが可能ですので、ご希望の方は遠慮なく、産科外来スタッフに申し出て下さい。

また本HPでは、「おっぱいの準備」や「お産に向けての体作り・分娩中の過ごし方」など、マザークラスで話す内容が含まれている動画を掲載しています。是非、ご覧ください。


分娩入院から退院までの、現時点での対応状況については、以下のようになっています。

<経膣分娩の場合>
①陣痛開始の病棟への連絡時には、患者さんと付き添いご家族の「海外渡航歴の有無、2週間以内に県外など感染者が多い地域への外出有無、身近の感染者・濃厚接触者の有無、発熱や倦怠感・嗅覚味覚異常の有無など」を確認します。

②入院に付き添って来て頂いたご家族は、病棟内には立ち入ることが出来ませんので、デイルーム(エレベーター前の共同スペース)で待機して頂きます。分娩経過が長いことを予測した場合には、一時帰宅して頂き、分娩が進行してきた時点で連絡しますので、再度来院し、待機して頂きます。待機するご家族は、夫または、実両親、義両親に限らせて頂きますが、最少人数でお願いします。また、15歳以下のお子さんはご遠慮下さい。待機するご家族にも、再度①の内容を確認させて頂き、検温も行います。

③分娩進行中は、スタッフが傍に付き添います。患者さんが安心できるよう精一杯努めますので、何でも遠慮なく申し出て下さい。一緒に、お産を乗り越えましょう。

④分娩室に入室した時点で、デイルームで待機しているご家族に報告致します。

⑤出生後は記念に残せるよう、写真撮影のお手伝いを最大限に行います。児の状態が落ち着いたことを確認後、動画も撮影可能です。ビデオカメラや携帯電話をご準備ください。

⑥出産後、待機していたご家族は患者さんと赤ちゃんに面会できません。テレビ電話などを通して、会話しながら様子をご覧ください。患者さんと赤ちゃんを感染症から守るためですので、どうかご理解下さい。

⑦出産後のカンガルーケアは、スタッフの見守りのもと、短時間での実施となります。その後は、新生児室にて赤ちゃんをお預かりさせて頂きます。

⑧産後の入院中も、ご家族の面会は出来ません。洗濯物など荷物を預ける場合には、スタッフに申し出て下さい。ご家族が看護室に来ていただき、荷物の受け渡しを致します。受け渡し時間は、13-20時となります。

⑨沐浴指導は、患者さんのみに行います。退院後に、ご家族と一緒に安心して沐浴ができるよう、指導の間は動画撮影を行います。ビデオカメラや携帯電話をご準備ください。

⑩退院時のお迎えは、ご家族にデイルームで待機して頂きます。

<帝王切開の場合>
①手術が予定されている時刻までに、ご家族にデイルームで待機をして頂きます。
待機するご家族は、夫または、実両親、義両親に限らせて頂きますが、最少人数でお願いします。また、15歳以下のお子さんはご遠慮下さい。待機するご家族に、「経膣分娩の場合①」の内容を確認させて頂き、検温も行います。
緊急帝王切開の場合も同様となります。

②出生後は記念に残せるよう、手術室で写真撮影のお手伝いを最大限に行います。手術室に持参するための、カメラや携帯電話をご準備ください。

③赤ちゃんが出生して状態が安定したことを確認してから、保育器に乗って赤ちゃんがエレベーターより上がってきます。病棟に到着後、ご家族は保育器越しで短時間の面会を行えます。写真や動画撮影が可能ですので、ビデオカメラや携帯電話をご準備ください。
 
④患者さんの手術が終わるまで、デイルームでお待ちください。医師からの状況説明後、帰宅して頂きます。

以降は、経膣分娩⑧-⑩と同様の内容です。


R2年12月5日時点での対応となっています。
今後の感染状況の拡大によっては、内容が変更されることがありますのでご了承下さい。


ご家族がいない中での出産はとても不安があると思います。
私達スタッフはその不安を少しでも軽減できますよう精一杯ケアさせて頂きますので、安心して入院して下さい。
妊娠中にバースプランを作成していただき、その内容に沿ったケアに努めます。
コロナウイルスの早い終息を願って、今できる一番の安全策を行っていきます。
ご理解とご協力を、どうかよろしくお願いいたします。

何かご不明な点がありましたら、遠慮なく産科外来スタッフに申し出て下さい。

助産師 岡山由佳